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2007年04月18日

社会福祉士体験談


 ここでは社会福祉士でもある知的障害者作業所職員の体験談を御紹介します。

 業務内容は、食事介助や身体介助など日々の生活の介助から、利用者の仕事である作業をサポートしたり、レクリエーションや行事、イベントの企画運営、ボランティアなどの受け入れなどです。通所施設でしたので、保護者とのコミュニケーションなども大切な仕事の一つでした。
 
 一口に知的障害者といっても、その性格、個性はまるでバラバラ。ゆえに必要な支援もすべて異なります。そして常に変化・成長を繰り返しています。とにかく最初は利用者自身の事を知らなければなりません。

 言葉の通じる利用者ばかりではありませんでしたし、本人から訴えがあるわけでもありません。過去の記録を読み、専門書も随分読みました。そこにヒントはたくさんありましたが、答えは日々のふれあいの中で見出さなければなりませんでした。本当に試行錯誤の毎日です。

 そして「利用者の一番の専門家は保護者」であることを感じる場面にたくさん出会いました。一方で「親にはできないこと」を職員はしなければなりませんし、「保護者と職員の違い」などについても、常に考えて支援にあたる必要がありました。やはり「人と人」との間のことですので、辛いことはたくさんありましたが、その分利用者の素直な笑顔にもたくさん出会えました。

 そして社会福祉士としては、利用者との直接の関係だけでなく「施設全体」のことも考えられる視野の広さも大事だと思います。私も職場でより計画的な支援が可能になるよう、それまでの記録様式やケース会議の方法の改善をはかりました。他の施設との交流する機会を設けたり、ボランティアさんに積極的に行事に参加協力して頂く工夫もしました。

 日々の業務の忙しさからつい「職員対利用者」という関係のみで、仕事を考えてしまいがちです。ですが社会福祉士としては、もっと施設全体を、あるいは地域全体を見て、視野の広い支援を実践できることが大切だと思います。

社会福祉士の職場、給与など


 社会福祉士の職場は、その専門性の幅広さから、多種多様です。

 公務員一つをとってみても、市区町村の福祉課のケースワーカーから児童相談所職員、保健所や保健センター、公営の福祉施設職員などが考えられます。

 民間の福祉分野を考えてみますと、各種老人ホーム、デイサービスセンター、ヘルパーステーション、在宅介護支援センターの職員や、児童養護施設や児童館職員、身体・知的・精神障害者それぞれの入所・通所の福祉施設、障害者の方々が働く小規模作業所、「地域生活支援センター」のような相談機関も考えられます。

 その他ではボランティアセンターや、障害者等の権利擁護事業を展開する社会福祉協議会、そして最近は一般病院においても、医療相談室や在宅介護支援センターを併設するところも多く、社会福祉士の活躍が期待されます。

 また忘れてならないのが、NPOやNGOと呼ばれる「非営利組織」です。これは主に、環境事業や教育文化事業、子育て支援や各種の福祉事業などに取り組み、企業とは違い営利を目的としない組織のことを指します。この「非営利組織」の中にも、各種福祉サービスを展開するものや、広く国際的な福祉活動に取り組んでいるところも少なくありません。

 そしてもう一つ、一般企業という選択肢もあります。最近は福祉事業に参入する企業も多く、有料老人ホームの運営や、福祉用具の開発や販売に取り組む企業もたくさんあります。そして障害者雇用を推進する企業、社会貢献活動として福祉事業に取り組む企業などにも活躍の場があるかもしれません。

 勤務の時間帯を見ると、公務員や通所施設(デイサービスや作業所など)は日中のみの勤務になりますが、その他の入所施設などでは早番・遅番・夜勤などを含めたシフト制による勤務の所がほとんどのようです。

 また施設職員はバザーやお祭りなど各種のイベントに参加することも多く、その他の緊急事態への対応なども含めて、休日出勤や残業のある場合が考えられます。次に給与の面ですが、「地方公務員の給与に準ずる」というところが多いようです。地方公務員の初任給の平均が17~19万円ほどですので、同程度の金額が予想されます。

社会福祉士資格が役立つ仕事


 社会福祉士の専門性は、幅広い知識と技術を持って、様々な福祉問題へのアプローチできることにあります。その社会福祉士の能力は、主に「相談援助」の場面において発揮されるといっていいでしょう。

 実際に各種施設においての「相談員」や、その他「ソーシャルワーカー」「ケースワーカー」などの中心的役割を担うことが期待されています。

 一般的にイメージされる仕事現場としては、各種福祉施設の「相談員」があげられます。施設においては入所や退所などの手続きや相談、利用者のかかりつけ病院等との連携、利用者本人はもちろん、そのご家族との相談業務、あるいは実習生やボランティアの対応など、その仕事は多岐にわたります。

 まさに社会福祉士の専門性が期待される仕事です。しかし施設に就職されて、いきなり「相談員」として配属される場合は少ないようです。実際の福祉現場では日々変化があり、熟達した技術は当然のこと、迅速な判断や対応を迫られる場面の連続で、豊富な経験を必要とされます。

 ですから仕事についたとしても、当初は現場経験を積む必要性があり、介護職等の現場に配属されることが少なくありません。そこで十分に経験を積み、現場を理解できた上で相談員などの職につく場合が通常のようです。

 その他ですと、役所のケースワーカーもあります。公務員試験を突破し、社会福祉士の資格を持っていた場合、福祉課などに配属される可能性が高いと思われます。役所の福祉課は「生活保護」の受給業務や、各種制度の相談窓口となっていますので、その相談場面で社会福祉士としての専門性を発揮することが期待されます。また病院などで活躍する医療ソーシャルワーカーなどは、転院や退院手続きなどの事務・相談業務はもちろん、医療から福祉への橋渡し的役割を担う仕事になります。

 そして主に社会福祉協議会が運営している「ボランティアセンター」では、ボランティアを必要としている施設等と、ボランティア希望者をコーディネートする「ボランティアコーディネーター」が活躍しています。このような「コーディネート」的な業務も、社会福祉士の専門性が役に立つ仕事だと言えるでしょう。

試験問題の解き方のコツ


 社会福祉士の試験は13という多くの科目数を網羅するだけでなく、1問あたりおよそ1分半しか回答時間のない、切迫した試験環境の中で、150問もの問題を解いていかなければなりません。そして多忙な生活を送る皆さんは何より、勉強に専念できる時間も限られていることでしょう。

 この難題をクリアーし社会福祉士に合格するためには、まず要領良く勉強を進める必要があります。その勉強方法については、「学習方法」のページにおすすめの方法を書きましたので、ぜひ一度ご覧下さい。

 このページでは、実際の試験時の、問題の解き方のアドバイスをご紹介したいと思います。あえて繰り返します、試験当日はおそらく想像以上に時間が足りなくなります。

 そして試験問題というのは引っ掛けや、受験者の混乱を誘うような様々な仕掛けが作ってあります。正直に1問ずつじっくり解いていったのでは、ほぼ間違えなく終わりませんし、これらの仕掛けに引っかかりやすくなってしまいます。

 そこで、まず1回目は速読&即答をします。これは大体15分くらいで、問題を最後まで“目を通す”感じで解答するのです。要するに問題文の冒頭を読んだ程度で、すぐに回答できそうなものだけを探して解いていくのです。

 少しでも読むのに引っかかったりしたら、どんどん飛ばしていく。暗記物の問題など、覚えてさえいれば見ただけで解答できてしまうような問題が、必ず数問くらいはあるものです。まずはそれだけを解く感覚です。この1回目の速読&即答で10問くらい解けたら上出来です。そのくらいのつもりでまず、試験問題すべてに目を通して下さい。きっと試験問題の構成も、この時見えてくるはずです。

 そして2回目以降は、1回目の倍くらいの時間をかけて解答していきます。それでも問題文が読みにくく、難しく感じるものなどは、どんどん飛ばして行きます。きっとその問題は、出題者が受験生を混乱させ足止めさせるために作ったワナの一つです。このような形で問題文を4~5回、目を通せたら理想ですね。

 ただこの方法で注意しなければならないのは、マークミスです。おそらく飛び飛びでマークシートにチェックしていくことになりますので、きちんと問題番号を照らし合わせて注意してマークしていって下さい。

次のステップ学習方法


 学習方法①のページで示した方法でワークブックの暗記を繰り返すと、単純計算で8月から勉強を始めて試験までの半年で、3回勉強することができます。

 しかも要点と、暗記のポイントをまとめた心強いノートが完成しています。ここまできたらもうワークブックはいりません、試験直前の勉強はあなたのノートの内容を覚えることに専念して、何より心と体の調子を整えることに集中してください。

 そしてもう一つ、一度は受けていただきたいのが模擬試験です。

 なぜ過去問題を解くだけではだめかというと、当日は150問もの問題を240分で解かなければなりません。

 想像以上に時間がないと思っておいて下さい。

 一問に費やせる時間はたったの1分半くらいです。そのペースで問題に取り組む感覚を、ぜひ一度、身体で感じておいて下さい。

 各都道府県の社会福祉士会などが主催で行っているものや、専門学校等で行われているものがあると思いますので、ぜひ問い合わせて見てください。

 あまり要領の良い方法とは思えない方もいらっしゃるかもしれませんが、着実な方法の一つだと思います。この勉強方法で、就職後にも関わらず合格した知人や友人が、私のまわりには多数います。

 私自身も受験生時代、この方法で精神保健福祉士との同時受験(18科目履修)を見事成功させました。ぜひ参考にしていただいて夏からの半年間、我慢してこの方法をご自身の勉強に取り入れてみてはいかがでしょうか。

学習方法


 ここでは合格者である私が実践した、勉強方法の一つをご紹介したいと思います。

 私が実践した学習方法はずばり、「社会福祉士受験ワークブック(中央法規)」の丸暗記+「模擬試験」です。この二つをひたすらくりかえしました。

 まずこのページではワークブックの丸暗記の方法について、少し詳しくご説明します。

 受験する年の前年の8月頃、中央法規からその年度向けの「社会福祉士受験ワークブック」というテキストが発売されます。

 時事問題や法律の改正点などを見落とさないためにも、必ず受験年度用の新しいワークブックをお買い求め下さい。また、この本は精神保健福祉士との共通科目と専門科目の2種類がありますので、必ず2つとも揃えて下さい。これを内容はもちろん図や年表の隅々までを、暗記していきます。

 このテキストは各科目ごとに要点が箇条書きになっていますので、まずキーワードに“鉛筆”で線を引きながら黙読します。(蛍光ペンはあとで消せないので、鉛筆がオススメです。)

 この際、内容のわからないものはすべて調べ、年号や各施設の名称など、試験直前にまとめて覚えた方が良いものなどは、ルーズリーフやノートに自分なりに同時進行でまとめていくのがコツです。

 このルーズリーフやノートを上手に作れたら、不安になりがちな試験直前の追い込み勉強の時、必ずあなたの強い味方になってくれるはずです。

 社会福祉士受験ワークブックは1冊が300ページほどですから、以上の方法で一日10ページの黙読を心がけて下さい。そうすれば一ヶ月で一冊読み終わります。つまり2ヶ月で2冊とも読破することができるわけです。安心してください、この時点では内容をほとんど忘れていて当たり前ですから。とにかく毎日、線を引きながら10ページを読みぬいてみて下さい。

 そして次の3ヶ月目からが本当の勉強です。また最初から読み直し、復習していきます。まずは鉛筆で線を引いた内容を思い出しながら、暗記を心がけます。カードなどで隠しながら読んでいくのがおすすめです。行き詰まった時には、あなたの作ったノートが手助けしてくれるはずです。きっと1回目よりも断然スムーズに10ページを読み切ることができるはずです。この2回目の復習をしながら、またさらにあなたのノートの内容を充実させていくことを忘れずにして下さい。

社会福祉士試験の概要


 社会福祉士試験は年に1回、例年ですと1月下旬の日曜日に実施され、合格発表は3月末になっています。受験申し込み期間はその前年の9月から10月までの1ヶ月で、受験手数料は11100円となっています。

 受験資格は、学歴・実務経験によってかなり細かく規定が設けられていますが、大まかに4年制大学等で「指定科目」を履修した者、社会福祉士「養成施設」を卒業した者 、福祉事務所の査察指導員等の実務経験が5年以上ある者、のいずれかになります。(詳細は(財)社会福祉振興・試験センターにお問合せ下さい。)

 試験科目は全部で13科目あり、精神保健福祉士との共通科目が「社会保障論」「公的扶助論」「社会福祉原論」「地域福祉論」「法学」「社会学」「医学一般」「心理学」の8科目。社会福祉士だけの専門科目が「障害者福祉論」「児童福祉論」「老人福祉論」「介護概論」「社会福祉援助技術」の5科目になります。

 試験は出題数150問で240分。回答形式は5択のマークシートになります。お気づきかとは思いますが、1問に費やせる時間はたった1分半程度しかありません。

 ですから、かなりのボリュームの問題を要領よく、すばやく問いていく力が必要とされています。合格基準は、60%程度の得点が目安になっており、なおかつ各科目すべてにおいて得点のあることが条件になっています。例年受験者に対して30%前後の方が合格されています。

社会福祉士資格の概要


 社会福祉士とは「社会福祉士及び介護福祉士法」に準拠する国家資格です。同法には「社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業とする者」と定義されています。

 この資格の持つ性格は「名称独占」と呼ばれ、上記条文にもありますように「社会福祉士の名称」を用いることができるようになります。具体的には名刺の肩書きにすることができますし、職場によっては資格手当てなどを受けられる場合があるかもしれません。ただし、「運転免許」などの「業務独占」という性格のものとは異なり、「この資格を持っていないと行ってはいけない」という業務は特にないのですが、求人する際の応募資格の条件として掲げる職場も、だいぶ増えてきているようです。

 以上のような国家資格であるがゆえ、資格取得者に対しては課せられる義務も伴ってきます。「社会福祉士及び介護福祉士法」はそれらの義務ついても定めています。

社会福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならないという「信用失墜行為の禁止」、正当な理由なく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならないという「秘密保持義務」、業務を行うにあたって医師その他の医療関係者との連携と保たなければならないという「連携」の義務、資格取得者以外は「社会福祉士」の名称を使用できないという「名称の使用制限」が定められています。

そしてそれに反する行為をした場合の「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」という厳しい罰則規定も定められています。

 つまり資格取得者は「社会福祉士」と名乗る以上、相談者や利用者に対する「人権感覚」を重んじ、倫理観や責任感を強く持ち、「専門的知識及び技術」を用いて業務にあたることが必要とされるのです。

社会福祉士とは


 社会福祉士とは、多岐にわたる社会福祉分野すべてを対象とし、主に相談、助言、指導等を行う専門職のことです。そして「社会福祉士及び介護福祉士法」に法的根拠を持つ「国家資格」になります。

 「社会福祉士」は世界的には「ソーシャルワーカー」と呼ばれる仕事で、その活動領域は非常に広く捉えられています。一般的にイメージされるような「老人福祉」や「障害者福祉」の分野はもちろん、少子化、児童虐待などによって昨今クローズアップされている「児童福祉」、医療と福祉にまたがる「医療福祉」、ホームレスの問題や、低所得者への生活保護関連分野、成年後見制度などに代表される「人権擁護」の問題へのアプローチも、重要な社会福祉分野の一つとされています。

 具体的に社会福祉士が活躍している職種としては、老人ホームや障害者作業所等の「施設職員」、在宅介護支援センターなどの相談機関の「相談員」、病院など医療機関において退院や転院に伴う手続きや問題等に取り組む「医療ソーシャルワーカー」、各自治体の福祉課の「ケースワーカー」などがあげられます。

その他にやや特殊なものとして、児童虐待の保護などに取り組む「児童相談所職員」や、ボランティアのコーディネートなど地域の福祉活動に取り組む「社会福祉協議会職員」などがあげられます。これらも、社会福祉士の活躍が期待される職種と言えるでしょう。

 社会福祉士は以上のようなすべての社会福祉専門領域に精通し、専門的知識、技術をもって支援に望むことができる人、ということになります。

専門的知識として必要とされるのは、福祉や年金・保険などに関する様々な制度についての知識はもちろん、法学、心理学、社会学、医学など幅広い知識も含まれてきます。専門技術としては、介護技術にとどまらず、面接や相談援助に伴うカウンセリング技術や、社会問題のニーズを把握したり分析をするための社会調査技術なども必要とされています。

 このように「介護」にとどまらない、福祉問題に対するアプローチの「多様性」や「総合性」こそが、「社会福祉士」の持つ専門性と言えるかもしれません。